LuckyMOTOMIYA

ラスト・サバイバーズのLuckyMOTOMIYAのレビュー・感想・評価

ラスト・サバイバーズ(2014年製作の映画)
3.5
2014年、トーマス・ハモック監督・脚本によるSFアクション・スリラー。

日照りが何年も続いた、そう遠くない未来、今にも水が枯渇しそうなオレゴンが舞台。「ウォーレス農場」(Wallace Farm)に身を潜め、貴重な井戸を守る17歳の少女ケンダル(ヘイリー・ルー・リチャードソンさん)と腎臓に病を抱えた少年ディーン(ブーブー・スチュワートさん)、彼らは児童養護施設で育った幼馴染み。

そこに現れたカーソン氏率いるナミ・ウォーター社のならず者集団、奴らはにこやかな表情で近付いて容赦なく住民の命を奪う極悪非道な大悪党なのでありました。果たしてケンダルたちは生き延びることができるのか云々といったお話。

からっからに乾ききった映像、抑制された無機質な音響、情景描写に呼応するかのように、ドライに生き延びる若者たち。水を求める女性に救いの手を差し伸べる場面も、まったく潤いのない演出、これは決して悪い意味ではなく、終末的な世界観の確立に寄与しており、むしろ好感を持ちました。

ヘイリー・ルー・リチャードソンさん演じるケンダルの逞しさが印象的でございます。最後の場面、銃器にアレを組み合わた格闘も興味深いものがございました。
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