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ジェイソン・ボーンのFRANCISのレビュー・感想・評価

ジェイソン・ボーン(2016年製作の映画)
3.0
スノーデン後のボーン、世界はIT化でより一層複雑かつ善悪の境界線は曖昧に。

元同僚が告げるCIAの新たな陰謀。ドレットストーンを超える、アイアンハンド計画の存在に性懲りの無さを感じるのはシリーズの常。

隠された自身との因縁、殺された父親との関係が狂わす歯車。一作品として簡潔に纏め上げながらも、ヘザー・リーのキャラクター造形など続編に含みを持たせている。

全世界監視ネットワークを阻止すべく、金融危機に揺れる狂騒のアテネからベルリン、ラス・ヴェガスまで全世界を駆け回るジェイソン・ボーン。表情や所作には加齢の跡が感じられ、(年齢の割に動けているが)一作目同時と比べキレの悪さは否めない。

『ボーン・アルティメイタム』でトリロジー完結直後に新章の製作を決定、グリーングラス監督&マット・デイモンは難色を示して共に降板。後任を引き継いだ脚本家トニー・ギルロイがメガホンを取り、ジェレミー・レナーを主演に『ボーン・レガシー』が製作されたが、グリーングラスが監督兼脚本として復帰した本作で9年ぶりにシリーズの継続に至る。
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