しょうた

ジェイソン・ボーンのしょうたのレビュー・感想・評価

ジェイソン・ボーン(2016年製作の映画)
2.9
「オーマイガッド、ジェイソンボーン」
マッドデイモンの出世作であるボーンシリーズが帰ってくるとは思わなかった。
リアル感溢れる格闘アクション、スピーディーな展開と心理戦、そして自分探しのサスペンスというオマケつきで繰り広げるエンタメたっぷりのスパイ映画。

前作のボーンレガシーはひどかった。ジェレミーレナーは素晴らしい俳優なのに似合ってなかった。ジェレミーレナーの表情がこの映画に関しては怖くて悪役にしか見えなかった。
その影響かボーンレガシーは全体的に安い映画に仕上がってしまって途中で居眠りしてしまう酷い出来でした。

今回はどうかなと思い期待を含まらせて鑑賞したが…あまりにも平々凡々な展開で眠りに誘われる出来でした。
まずはマットデイモンのタンクトップ姿のオープニング。顔の老け具合はどうでもいいとして体が鍛えすぎじゃないのと思うくらい大きくなってる事に唖然…確かにパワーがありそう気がするけどその分シャープさが無くなって動きが遅くなって印象つけられてしまった。
そのせいかストーリー全体もアクションの見せ場が申し分なくすごいけどストーリーの流れが弱くて頭がはいってこない。
キャラの描き方も俳優は豪華ながらもなんかパッとしない。
見せ場のリアルある格闘アクション、騙し合いサスペンスもラスト辺りにやっと展開してる。
あまりにもアクションに強くいれてるのでストーリーの配分バランスが悪いせいで展開が遅く感じてしまい退屈になりました。

その中で光っていたのが敵役のバンサンカッセル。
狂犬のような顔立ちしているので正にハマって。あのドーベルマンを思い出させる狂気を秘めた演技が再びスクリーンで観れて嬉しく思いました。
トミーリージョーンズはCMの影響で何しても宇宙人にしか見えない。
アリシアピカンダーは顔立ちがキレイで知的に見えるが体が華奢でアクションにはハマってない。

今回はなんで新章をやってのか疑問を残す出来。この作品はやるなら原点回帰みたいにダグリーマン監督、マットデイモンコンビで挑戦してほしいとなとそう願ってしまいました。
しょうた

しょうた