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オルメイヤーの阿房宮のhineのレビュー・感想・評価

オルメイヤーの阿房宮(2011年製作の映画)
5.0
自分てきに映画のなかのベストダンスシーンがこの冒頭のニナ。最高すぎる。
最後の長回しの美しさは、ありとあらゆる後悔や逡巡を描き出して抜け殻にしていくようだった。あまりに素晴らしくて頭を射抜かれたような気持ちがした。

白人の父の偏執的な束縛から逃してくれるのはアジア人の隷属的な母とお尋ね者の、同じくアジア系の男。
ある種の寓話的(世界の縮図的)内容は嫌悪すべきものであったけど、これは映画としてものすごく好きで、
こういうものを観るために生きているのだなとかうっかり思っちゃえるほど幸福な視聴体験だった。
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