ノラネコの呑んで観るシネマ

ハウス・バウンドのノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

ハウス・バウンド(2014年製作の映画)
4.3
カリコレ。
「ミーガン」でハリウッドデビューを果たした、ジェラルド・ジョンストン監督が故郷ニュージーランドで撮った旧作だけど、こっちの方がオモロいやんか!
主人公は窃盗未遂の罪を犯し、ずっと疎遠だった実家に自宅軟禁となったカイリー。
久しぶりに会った母は「この家は幽霊屋敷だ」と話す。
実際にカイリーも超常現象を経験し、オカルト好きの保護観察官と真相を探り始める。
怪異の正体に関しては、ウェス・クレイブンの某作にオマージュ強しで、結構簡単に読めちゃうのだが、この映画はそこから一捻りも二捻りもしてくるので、着地点が読めない。
特徴的なのが、全編に渡ってすっとぼけた笑いに満ちていることで、オシッコで感情を表した映画を初めて観たw
「あーミーガンはこうなるなずだったんだろうな、でもメジャーで色々な手が入って、無難なテイストになっちゃったんだろうな」と思った。
ぶっちゃけ、このクスクスくる作家性は非常にユニークだから、次回作はメジャーじゃなくてもある程度自由に撮れる企画を選んで欲しい。
どことなく同郷のPJっぽさもあるよ。