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ハウス・バウンドのrage30のネタバレレビュー・内容・結末

ハウス・バウンド(2014年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

保護観察処分により、母親の実家に監禁される娘の話。

簡単に言えば、「久しぶりに実家に帰ったら幽霊屋敷になっていた!」という話でして。
そこから家が元更生施設で殺人があった事が明かされたり、怪しげな隣人を捜査したりするわけですけど、正直、前半から中盤まではイマイチな印象でした。
幽霊屋敷モノとして、恐怖演出に際立ったものは感じられず、シンプルに怖くなかったですし、更生施設云々というのも、ありがちな展開であまり響くものがなかったなと。

「これは外れを引いたかも…」と後悔しかけたのですが、後半にまさかのどんでん返しが。
実は、家には家族以外の人間が住み着いていて、ポルターガイスト現象は彼の仕業だった事が分かるわけですね。
食べ物が消えたり、電気料金が増えたりといった伏線が回収されてスッキリしたし、ホラーでありながら、どこかマヌケで笑える場面があるのも印象的。
このホラーにユーモアを持ち込む感覚は、『M3GAN ミーガン』のジェラルド・ジョンストン監督ならではの作家性と言えるのかもしれません。

最終的に、不仲だった母娘が共闘する事で仲直りするのも良かったし
、家に隠れてた男も共生を許されたみたいでホッコリとさせられました。
(そういえば、母娘の確執というテーマも『M3GAN ミーガン』と繋がる部分ですね。)

前述した様に、前半~中盤がつまらない上に長いので、中には途中で離脱してしまう人もいると思うんですよ。
そういう意味では、もうちょっと時間を削っても良かったかなと思うし、一度見始めたら頑張って最後まで見て欲しいところ。
個人的にはジェラルド・ジョンストン監督の才能を改めて確認出来ので見た甲斐がありました。
『M3GAN ミーガン』が好きな人は続けて見るのも一興でしょう。
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