奥

垂乳女 Tarachimeの奥のレビュー・感想・評価

垂乳女 Tarachime(2006年製作の映画)
3.5
執拗に祖母の乳房が撮影される。

湯船にたゆたいたゆたい、さまざまな表情の乳房である。

そして、自らの乳房も。

河瀬監督の出産シーン、初めて正面から出産というものを観ました。

生命の凄さが異様な迫力で迫ってきました。

一瞬牛の出産が思い出されました。

人間も動物なんだ、きれい事ではない、動物としての迫力、生命力。

老いることも生まれることも、何か、厳粛なものであるということ。

そうした不思議な力強さに感銘を受けた作品でした。
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