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少女椿のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

少女椿(2016年製作の映画)
3.8
狂っているのは、私か、あなたか。 
母親の病死で一人ぼっちとなったみどり(中村里砂)は、赤猫サーカス団団長の嵐鯉治郎(中谷彰宏)に拾われる。 
サーカス団には、怪力自慢の赤座(深水元基)、美少年のカナブン(武瑠)、蛇使いの紅悦(森野美咲)、足芸の鞭棄(佐伯大地)、異人の海鼠、蟻男といった個性的な連中が顔を揃えていた。
その中で下働きするみどりは、苛めにあいながらも女優を夢見て毎日を送っていた。
ある日、ワンダー正光(風間俊介)という西洋奇術と称した超能力を使う男が入団する。不思議な力は話題となりサーカス団は連日大入りになる。
みどりは彼の優しさに心を寄せていくが、そんな二人の関係を面白くない鞭棄は、力づくでみどりをものにした。
それを知ったワンダー正光は激怒し、超能力で鞭棄を殺害する。
その光景を目撃したみどりはワンダー正光に恐怖を覚え避けようとするが…。 
中村里砂のみどりが丸尾末広の原作のイメージ通り可憐でキュートで夢みがちな感じでステキ。
寺山修司的なアングラで残酷で猥雑なイメージそのままの衣装やセットの魅力、風間俊介演じるワンダー山光たちフリークスの残酷さ哀しさ、ガーリーで怖くて猥雑でキュートなカルトファンタジー映画の佳作。
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