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ジュリエッタのchsyのレビュー・感想・評価

ジュリエッタ(2016年製作の映画)
4.5
バッチリ決まる「懐メロ」オチ

貴重なスペインが舞台の映画。
マドリッドに住む主人公ジュリエッタが落ち着きのある独白で自身の半生を語る。彼女の後悔と悲しみが通奏低音となる回想型の作品です。

真っ赤な車でイタリアのコモを目指すラスト、色調が変わりノスタルジックなポスター調のレタリングでタイトルが大写しされ、流れる曲は…わわわ、これかぁ。またもや懐メロオチ。
嫌いじゃないよ。嫌 いじゃないですけど。
最近このオチに当たることが多いんです。私が鑑賞する作品だけでしょうか…上手にまとめられちゃう感じで悔しいんですけど…良かったです。はずれの少ない懐メロオチの中でも更にハイレベルだと思いました。

あと、話の中心人物(今回は主人公の娘)が最後まで登場しない「アルルの女」オチでもあります(男性の場合は「ゴドー」オチ 笑)。
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Chavela Vargas ~Si no te vas
(もし君が行かないのなら)ですって。
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