FREDDY

ジュリエッタのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

ジュリエッタ(2016年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

スペインの名匠ペドロ・アルモドバル監督が、カナダのノーベル賞作家アリス・マンローの小説を原作に、孤独な女性が母親として、娘、そして自分と向き合う姿を描くヒューマンドラマ作品ということで。

何の期待もなく片手間程度に視聴していたのだが、想像以上に素晴らしい作品だったので驚きました。題材としてはありきたりではあるが、ジュリエッタを演じたエマ・スアレスの演技力と物語の構成力、脚本や演出も申し分ないですし、何より随所に見られる差し色の使い方が印象的で終始本作の魅力に惹かれっぱなし。最後まで目が離せずにいました。ジュリエッタの精神が崩壊していく様は観ていて痛々しく、娘のアンティアの心境を考えると胸が締め付けられる。そして2人に振り回される登場人物らの目線で観ればまた違った苦しみが感じられ、"家族"についてすごく考えさせられました。そして視聴者にその後の画を想像させるような終わり方もまた面白い。ただ、話を詰め込み過ぎている感じは否めないですがね。それでも個人的には好きな作品です。
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