kokeshi

アナイアレイション -全滅領域-のkokeshiのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

『2001年宇宙の旅』をヒステリックにした感じだったかな?

普段、脳ミソ筋肉系の映画ばかり見ているので、こういう賢そうな映画は苦手なのですが、どうにも体調が悪くて外出できなくなり(コロナではない)、そういうときはこういうのが良さそうという直感が働いて、見た。

予想どおり、何言ってんだ???みたいな感じになりかけたのだが、体調悪くてたびたびトイレで中断する羽目になり、トイレで脳内振り返りをすることができたのである。
最近は巻き戻して見るという習慣がなくなったので、もしかしたら違っているかもしれないが、

・主人公がアフリカ系の同僚?と不貞行為をしているシーン
→ヴェントレスの言うところの自己破壊行為か?

・シェパードの「人生が絶好調の人はこんなミッションに参加しないよね」
→主人公と夫はラブラブカップルかと思っていたが、夫が「急に出発しなくてはいけなくなっただ」と言って若干つれなく出ていくあたり。
不貞がバレてて夫がショック受けたのかな?
→「破壊するのは結婚とかそういうのもあるヨネ!あなた(主人公)がいちばんよく知ってるヨネ!」というヴェントレスのセリフにもつながるのかな?

・風景は、チェルノブイリとか、福島の感じ。何か人間の制御が効かないものの影響を受けて、人間が支配していたころと変わってしまっている。

・夫が自殺するムービーを見る
→うわあ…帰ってきたとかいうやつニセモノやんけぇえ!それで「君の顔に見覚えがあったんだ」ってセリフなのか!(てか見覚えって何?!)

・最後の方、主人公が水を左手で取って飲むところが執拗に映される
→「あれ?主人公って右利きじゃなかったっけ?ギラギラと入れ替わったのいつだよ?」と思わせるけど、水が左にあるだけなので、「なんだ。じゃあ血か?血を吐くのか?!」という期待…裏切られるけどハラハラする!

というわけでなかなかうまく混乱させて来やがる映画でした。

プール?の廃墟感とかおなかにゅるにゅるの人の成れの果てとか最高だったし、コケ?カビ?のカラフル感や、ありそうでない感じの花の造形なんかは、やなせたかし的な不気味さ満載です。
とても良かった。
「宇宙人に特に目的はないんじゃないかなー」という無責任な感じもとても好き。

星ひとつ減らしたのは、全員女性って不自然だよなというのと、ナタリー・ポートマンが軍人上がりに見えなかったからです。
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