雨空

アナイアレイション -全滅領域-の雨空のレビュー・感想・評価

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未知のものが灯台に接触したことにより、そこから未知の領域が徐々に広がっていく。主人公の夫はその領域に派遣され約一年間、音沙汰なく唐突に帰還した。一緒に派遣された者たちは誰一人として帰ることはなく。主人公もまた未知の領域へと足を踏み入れる。
すっごく面白かった。未知の領域の美しさとどことなく感じる不安定さ?違和感のようなものが観ていてほんのり不安になるし、少しずつみえてくるこの領域の不可解さが明らかになっていくにつれ、登場人物たちの気持ちの揺れや恐怖がひたひたと伝わってくる。
美しくもおぞましい、とはまさにな世界。そして主人公がこの未知の領域であったことを語り終えた瞬間、もっとも不安になるのが良い。原作ぜったいに読む!
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