破壊なくして再構築はない。
アダムとイヴを思い浮かべるような作品。
素直に面白かった。
最近、ことごとくハズレを引いていて切ないところだったんだけど、今作は好きかな。
『エクス・マキナ』の監督だと後々に気づいたのだが、監督の作風は生と死なのかな。
『エクス・マキナ』もラストの痛快さがあったのだけれど、今作もそれに似た感覚を覚えた。
今作は細胞変異という話がひとつ軸にあり、少し難しさを感じた。
地球のガン細胞のように、新しい空間を広げていくエリアX。
破壊と再構築を繰り返し、グロさと不気味さ、その中にある美しさが見事。
今回はあまり演技力を見せなかったけれど、ナタリー・ポートマンさんの背中がまた良い…笑
レナ(ナタリー・ポートマンさん)の心情・過去がストーリーとリンクして、またそれも面白い。
自己破壊的な人間が選択した新しい答え。
ラスト、2人はどんな生き方をするのか。
レナの腕にあるウロボロスが印象的。
シマーの中で、沢山の人生の選択があった。
それは少しだけ浪漫を感じる(不謹慎ながら)
自然は破壊されてから再構築される。
けれど、人間は破壊だけしか出来ないのかもしれない。
破壊から這い上がる力・選択は大切。
ある側面はバッドエンドかもしれないが、ある側面はハッピーエンド。
ストーリー : ★★★★☆
映像 : ★★★★☆
設定 : ★★★★★
キャスト: ★★☆☆☆(演技はパッとしなかった)
メッセージ性 : ★★★★☆
感情移入・共感 : ★★☆☆☆
