事実に基づいた映画です。
1930年代、米国政府の医師たちが議論を呼ぶある実験を
開始します。それは梅毒を患うアフリカ系アメリカ人男性の
グループの治療を差し控え、致死的な経過を観察して
データをとるというもの。
患者には真実は告げられず、ひとりの優秀な黒人看護婦が
公認の嘘のもつれに巻き込まれ、苦悩しながら
献身的に患者たちに付き添う物語です。
世に人体実験であると公に問題になってからの裁判で
彼女が尋問されてる場面から、物語られます。
黒人医師は最初こそ、治療をせずということに怒りをぶつけていましたが
白人と黒人は何も変わらない。身体は同じ人間なんだという
証拠の為にもデータをとることに意義を見出し、
白人医師と正確なデータをとる為に続けていきます。
費用捻出の為、半年というのが1年、2年と伸びて行き
10年も超えて行きます。
新薬のペニシリンができて治療できる状態になったにも
関わらず、対象とされてる患者の氏名は他の病院へも
リストがいっていて、ペニシリンは打てないことに
なっていました。
彼らは時期が過ぎていて今ペニシリンを受けたら
副作用で死亡するかもしれないからと云う理由がつけられて。
裁判で、看護婦さんが『もし、白人ならそもそもこんなデータとりは
しなかったでしょうし、していてもすぐ公にされて見逃されなかったでしょう
黒人だから評議員さん方も見逃されてきたんです。』
と、訴えていたのが心に響きます。
ほんとうにあった話なので最後に人数や生き残った人には
ペニシリンをうつようになって
誰も死亡するような副作用はなかった・・等、字幕が出てました。
見応えある映画です。