トム・セレックの演技が重く
いかにこの作戦を進めてくのが重圧だったのかがよく分かる
あらかじめ多くの兵を死なせることが
分かっていた作戦であったため
その方法・時期・指揮官の決断が困難を極めた
やはり優れた指揮官はこういった人物なんだなと
あらためて痛感する
とんでもないことを暴露してしまったミラー少将を
送還したあとに雨の降る中
静かに語るアイゼンハワーの言葉が深淵です
雨の音とともに心に沁みる…
世界中から集まってこの作戦に
賭ける兵士たちの命への尊厳
その言葉はきっとこの世にいなくて
別の場所にいるんだなと思った
二百三高地の乃木希典将軍や
特攻隊の生みの親の大西瀧治郎
と同じような境地に居る
全然自分の栄達や評価を気にしてない
“あるのは生きる者と死ぬ者”を深く知っている
こういった人物しか歴史に残る闘いの采配はとれない
決断した後のアイゼンハワーも素晴らしかった
「史上最大の作戦」のアイゼンハワーより
こちらの作品の方が断然カッコイイな
戦闘シーンは一切なく決断し続ける最高司令官の話