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野獣死すべし
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『野獣死すべし』に投稿された感想・評価

netfilms

netfilmsの感想・評価

4.2
 黄色いレインコートを着た7歳になる少年は家までの帰路をたった1人で歩く。どんな海の幸が取れたのかはわからぬが、男の子の足取りは軽やかだ。だが港町の道路には場違いな黒い車が粗い運転を繰り返しながらこの地へとやって来る。黄色い徒歩の男の子と暴力的な黒い車とを交互にカッティングしながら、陰惨な事故まで一気呵成に見せるシャブロルの手際の良さ。作家チャールズ・テニエ(ミシェル・デュショーソワ)の7歳になる息子マイケルは、砂浜から帰る途中に無残にも轢き逃げされる。警察の懸命な捜査も虚しく、犯人の手掛かりはおろか、足取りすらもまったく見えて来ない。父親の人生はこの日から暗くどんよりとしたものになる。何よりも大切な一粒種を失った瞬間から夫婦関係は破綻し、妻は屋敷を去った。天涯孤独な男の人生は暗く重い。家政婦の目から逃れ、1人になった男は映写機で映し出された息子の8mmフィルムに過ぎ去りしあの日を思う。映画は現在から未来に向かうメディアであると自覚するシャブロルはこの場面にも安易に回想を使わない。チャールズ・テニエに在るのは息子を殺した誰かへの復讐だ。例え何年かかろうとも、犯人を見つけて機会を待ち、必ず白状させると。

 そんな男の犯人への手掛かりが、うっかりハマった水たまりなのだ。偶然が何の因果が数年前の偶然を連れて来る。有名な女優ヘレン・ランソン(カロリーヌ・セリエ)に男は脚本を書いて、あなたを女優に映画にしたいと言葉巧みに近付く。脚本家と称した男と高名な女優。男と女は本人たちが覚え知らぬままに更なるぬかるみの深淵へと分け入る。婚約をして顔合わせる際に男は遂に、息子をひき殺した残虐な男と初めて対面する。ブルジョワジーの一家を支配する義兄のポール(ジャン・ヤンヌ)は粗暴でガサツな男だ。夕食の席で妻の書いた詩を酷評したかと思えば、息子にモノを投げつけたり平気で平手打ちしたりする。家族の中に入り込んだ他人夫婦はここではほとんどモノを言わない。ポールは権力者で、彼より若いチャールズ・テニエの本名はシャルルという辺りは初期から続く正義と悪の符牒だが、ここでのシャルルはポールと互角に渡り合う。彼の独白で始まる物語は、彼が毎夜綴る手帳を元に物語が進行するが、そもそもその手帳の存在が巧妙な罠だ。赤いペンで書かれた文字の羅列はポールへの重要な撒き餌であり、観客をミスリードさせる。ブルジョワジーの屋敷の隣にはフリッツ・ラングばりのおんぼろな中古車工場がある。ポールと母親は労働者階級であり、芸術を語る才がない。粗暴で無礼な男は一見この家の支配者でありながら、どこにも居場所がない彷徨い人だ。だから洗面台の裏にあれを隠し持っていたのだ。

 後半に向かうに従い、ポールの哀れが露になると同時にシャルルが嘘の語り手であることも少しずつ露になって行く。嘘の語り手の欺瞞ぶりを白日の下に晒すのはモーリス・ピアラ扮する刑事だ。幾重にも散らばる真実めいたヒントを手繰り寄せながら、やがて一筋の真実を導き出そうとするのだが、最終的に罪を犯した人物の意思によってミステリーのカタが付く。これまで一度も会ったことがないポールの息子はシャルルに対し、「あなたが父だったら良かったのに」と呟く。息子を殺された父と、理想的な父を夢想する息子(何とこの子どもたち2人は実の兄弟!!)。シャルルは元気だった息子を思いながら、いったいどのようにあの美味しそうな鴨肉を食べたのだろうか?肝心要の殺しの瞬間がどこにも映っていないというのも実にシャブロルらしい。心底狂ったミステリーの傑作は、クロード・シャブロルのフィルモグラフィの中でも間違いなく代表作の1つに数えられる。
連投につきスルーしてください
(,,ᴗ ᴗ,,)ペコ


🐾
シャブロル監督作。
子供を殺された男の復讐の軌跡を描く。
復讐者の複雑な心理描写は細やかに感じたけど、今まで観たシャブロル作品で感じた不条理だったり、気味悪かったりな心理ものとは違い、とりわけストレートなミステリーと感じた。

楽しげに道路を歩く子供のカットと、運転に集中せず車内でイチャつく男女のおり混ぜカットでイヤな予感しかしない序盤から惹きつけられる。
悲劇のあと、静かに悲しみを押し殺す父親チャールズは決意を日記にしたためる。
その日記がまた復讐のキーとなる。
広がる海原を背景に、ブラームスの歌詞から引用された主人公の言葉が重なる場面。
タイトルに隠された意味に復讐への虚しさが募ります。

ー 野獣死すべし
ー だが人間も同じだ
ー どちらも死ぬ運命だ


🐾
クロード・シャブロル監督の日本未発表作が3本CS放送されることを知って歓喜してました(他1本は日本発売あり)
ありがとう!ありがとう!スターチャンネル!
それ東京の劇場で公開されて観に行けず指咥えて羨んでたやつです!
今年は奇しくもルチオ・フルチ監督の日本未発表作の『野獣死すべし』も公開された(まだ観れてない 涙)

『野獣死すべし』
『一寸先は闇』
『十日間の不思議』
『肉屋』
No.3709

カニを踏み潰すカットが怖すぎる。

イケメン息子のフィリップ君が尊すぎる・・・。

『野獣死すべし』に似ている作品

すぎ去りし日の…

製作国:

上映時間:

88分
3.8

あらすじ

ピエールは妻と別居し、若く美しいエレーヌとパリのアパートに住んでいる。2人は近々チュニスで暮らす予定で、エレーヌは心待ちにしていた。だが、息子と会って帰ってきたピエールは、チュニス行きを延…

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