ダイナ

ザ・コンサルタントのダイナのレビュー・感想・評価

ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)
4.0
人との関わりは必要最低限、通常業務で敏腕振るいルーティーン行動が目立つ会計コンサルタントが抱える大きな秘密とは…というアクション映画。イコライザー(2014)の2年後という公開時期の間隔の狭さはやはり比較してしまいたくなります。大方イコライザーですが、本作には主人公の経歴に纏わるミステリ要素と大っぴらに勧善とまではいかない懲悪さが特徴的です。

ジグソーパズルをテーブルの裏側から見せる事による才能の演出や、上手い聞き出しで田舎夫婦のコンサルを巧みに進めていく序盤から主人公の有能さが分からされます。最初の掴みが上手く、この時点で鑑賞意欲がより湧いてきました。整理された食器やおしゃれ小窓のショット、大人の秘密基地と言わんばかりのトレーラーに天井の絵、裏の顔の「静」の部分もユニークさが楽しく、「動」のガンアクションや組み手の無駄の無さを爽快です。ストーリーの意外性が刺さるか刺さらないかは人によって評価の分水嶺になりそうですが、個人的にはそこ抜きにしても流れに身を任せて観ているだけで楽しい一作だと思います。伏線や大っぴらでない些細な描写を後半で回収する演出も気持ち良さを感じます。

Radioheadの「Everything in Its Right Place」がフィーチャーされた超カッコいい予告編(https://www.youtube.com/watch?v=DBfsgcswlYQ)を見た瞬間これは観なければと。概ね満足ですがこの曲は本編では流れなかった…。そういうプロモーションだったんですね。
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