このレビューはネタバレを含みます
【"Rain Man" turning into "John Wick"】
不正で得た金は寄付し、自分の身は自分で守れる凄腕会計士の主人公は、犯罪組織すら敵に回したくない金庫番である。発達障害とレッテルを貼られる中で、特技を活かし、(裏)社会で意外な活躍の場を見い出しているが、決して善悪を見失っている訳ではない。
色々な意味で誤解を生みそうですが、大変新鮮味があるという点で良かったです。
空気が読めない特徴など、上手く描いていたと思いますが、アスペルガーや自閉症は、臨機応変を苦手とする方が多いので、予測不能の現場に殺しに行くというのは、実際かなり困難ではないでしょうか。それが超人的に可能なのは、父親の教育の賜物及び自身の鍛錬？ということになっています。つまり、相当な障害を克服したヒーローという設定です。
回顧録の中でも時系列がバラバラで、少し分かりにくいです。長い割には説明不足の所も多く、弟の人生は裏でどうだったのかなど、細かい設定は是非次作で足して欲しいですね。
"Sooner or later, difference scares people."
