MakiKato

リトル・マーメイドのMakiKatoのレビュー・感想・評価

リトル・マーメイド(2023年製作の映画)
4.6
アニメ「リトルマーメイド」が32年前に日本で上映された時、浪人生だった。予備校サボって1日中、新宿の小さな映画館で、あふれる美しい色彩と音の洪水に溺れてたっけ。別の世界に行きたい!泣きながら何度も何度も観た。
実写版、公開初日の今日どうしても観たくて仕事帰り、日比谷ミッドタウンIMAXシアターへ。21時からの上映。
ワクワクする、これはあれよ、ディズニーシーに行く時の気持ちだわ。

そして始まった映画、オープニングの大波から海中へ、海の生き物たちのなんと美しいことか!魂がふるえる。ディズニーがアニメ版を制作してから34年。この映画の進化は、人類の進化と言ってもいいだろう。
19歳の時には気づけなかった様々な差別、ルッキズム、ミソジニーに配慮され、歌詞がかなり変更された。王子エリックの設定や、母親の女王の登場。カリプソの名曲「アンダー・ザ・シー」は健在だけど、新曲のラップやサルサもカリブ海近郊を思わせる国の様子にピッタリ。色彩の豊かさ、海の生き物の様子。フランダーやセバスチャンが、まんまリアルに魚や蟹なのがかえって良かった。CAT’Sみたいになってたらどうしようって怖かったから〜

声、歌唱力の素晴らしさ、乗り越えていく強さ、天真爛漫さ、色々話題になったアリエル役はハリー・ベイリーしか出来なかったと思います。キャスティングした監督えらい!

なんか、世界は良い方向に進化してるって、素直にそう思わせてくれました。100周年のディズニーの願いがぎゅっと詰まった素晴らしい映画です。

そして明日の夜は同じ映画館で「怪物」を観る。ギャップが凄そうw
MakiKato

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