百合ちゃん

リトル・マーメイドの百合ちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

リトル・マーメイド(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

アリエルの「もう溢れちゃって手に負えないのォォ〜!」っていう止めどない好奇心や恋心をもっと豊かに表現してほしかったなあって思う。ハリーベイリーは確かに歌声がすごく綺麗だから、演技未経験で抜擢されてしまったのは可哀想だなって思った。だって正直、素人の私の目からも彼女の表情は固いと感じたから・・・「危ないとは分かってるけど、だって気になって仕方ないんだもん!」っていう人間の世界へのわくわくやときめき、めっちゃ怒られても「パパのことだいすきよ」って言えちゃう憎めない末っ子感、アリエルを見ているだけで自分も我慢をせず言いたいことが言えるお転婆娘になれたような気持ちになるあの感じ、憧れ......どこ.....?(涙)マーメイドに綺麗な歌声が必要なのはよく分かる!新しいプリンセス像を見せてくれたのも分かる!でも、アリエルの魅力の核、溢れ出る豊かな情緒や好奇心はブレちゃいけなかったのでは...?と思っちょる...ばか正直かもしれんけど。

カリブ海のトロピカルなリトルマーメイド、とても良かった!皮肉屋の宮廷人間(蟹)のセバスチャンをあそこまでアクセントもりもりにするなら、ギルモアガールズのミシェルみたいにフレンチアクセントにした方がキャラクター際立つのでは?と最初は思ったけど、こんなに素敵なカリビアンティストになるのなら大納得じゃった!知らんけどォ!アニメではVSシェフの絆が好きだったけど、それがまるまる「キッチンで大変だった」みたいな一言の台詞でまるめこまれたの笑った(笑)いやでも実写だと生々しくなるシーンだと思うので、こっちの方がいいと思う!笑

コメディエンヌのメリッサマッカーシーがアースラ役で、「アレどこにやったっけ⁉︎ 使ったものは元に戻せぃ」で割と長尺使うとか、コメディ要素を連れて来てくれた(笑)アリエルの大親友のフランダーが、実写化の世界では力を失ってしまって、そこまで存在感が出ていなかったのがすこし悲しかった。私にとってジブリはアシタカ、ディズニーはエリック王子なのだが、エリックの人間性が深掘りされててやはりまじで良い男じゃった。彼もアリエルと同じように、知らない世界への好奇心がやめられないとまらないかっぱえびせんの人で、似たもの同士の運命の相手だったのね。素敵じゃ。えくぼも素敵じゃった。マックス小さいけどかわええ〜!

以上解散!