ハリー・ベイリーがアリエルで本当に良かった……！！！！！
序盤でアンデルセンの『人魚姫』から引用を持ってきている辺り、製作陣の決意の強さを感じた。
これは『リトル・マーメイド』の実写化であり、『人魚姫』の実写化なのである。
『リトル・マーメイド』の完全再現ではない。
それらをベースにした「今」の映画なのだ。
私はこの映画が史実（カリブ海における奴隷制の歴史）に触れてないことは頭の片隅に置きつつ、この映画を祝福したい立場にいたい。
毎日黒人が殺されている世界で、この映画を希望にして生きていく人もきっといるはずで、そういう人たちに向けた映画なのだと思う。
史実通りにやることは必ずしも正しいとは限らない。
この辺りは戦争映画の『オーヴァーロード』のキャスティングの話を思い出していた。
映画の中で有色人種の俳優を居ないことにしないこと。
それが重要で必要なことなのだ。
それをこの映画はやってのけた。
素晴らかった！！
