アニメのリトルマーメイドのファンとして、観たいような観たくないような気持ちでためらっていましたが、ロブマーシャル監督で製作はリンマニュエルミランダだから、悪くはないだろうな~と思って見に行きました。
実際そうでした笑
今回ヒロインを演じた女優さんの肌の色が話題になりましたが、私はアリと思いました。
だって今回は海の人vs陸の人の関係性が、白人とカラードのオマージュみたいになっていたし、ムラータで舞台になっていたカリブ海の島にぴったり。
何より歌声がパワフルで、最初のパートオブザ・ワールドは、ちょっと涙腺がやばかった。
しかし実写版ていうのはセバスチャンがカニで、あの特徴的なニヤリと笑う歯がないし、多分残酷だからとシェフとの追いかけっこもない。
フランダーもリアルなオヤビッチャで、昔流行った板に貼り付けたサーモンが喋るみたいで、寂しかったです。
ウツボ兄弟もホントにウツボじゃ迫力ないし。
寂しいと言えば、海面から頭だけ出してお見送りするトリトンが、海水浴に来たお父さんみたいで寂しすぎた笑
鳥だって水中で話すんだから、トリトンはいつも水中でユラユラして欲しかった。
トリトンの娘たちはアがつく名前で無く、7つの海にいるからとアフリカ系とかアジア系とかグローバル化されていて、これじゃトリトンがいろんな海に行って種をまいたみたいに思われないかと、子供も見るのに…とハラハラしました…
グローバル化は地上でも進んでいて、架空のカリブ海の王国は黒人のクイーンが治めていて、息子は養子なのかヌートバーみたいな可愛い白人でした。歌もそこそこうまいし、キスザガールのとこもワクワクする映像。
音楽はオリジナルにリンミランダマニュエルらしいラップとか入っていて「悪くない」んだけど、やっぱりオリジナルを観た時みたいなインパクトがなく、明日は忘れそう。
リンマニュエルミランダの作品て、流行りのスイーツみたいで、その日は心地よく話題性があるけど、後に残らない。
メリッサマッカーシーのどんくさいオバチャンの演技が好きなので、ヴィランだけど無駄遣いみたいにも思えた。オークワフィナの図太さは合ってた。
アンダーザシーで魚がたくさん出てきた時はワクワクしたけど、最近アバターとかアクアマンとか、海のCGはたくさんあるので「悪くない」程度でした。
声が出なくなったアリエルをトリトンが思いやり、自分の意見が言えない女性やマイノリティに対する配慮みたいにしてるのが、ちょっとアレだった。
実写版にしたのは、新しい音楽にのせて、メッセージを伝えたかったのだろうか…
ま、アリエルが岩に載って波がザバーンとか、名シーンを実写で観れたのは嬉しかったけどね。
最近暑いので涼しい映画館で約2時間アンダーザシーを体感するのも、悪くないと思える作品でした…