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リトル・マーメイドのMilletのネタバレレビュー・内容・結末

リトル・マーメイド(2023年製作の映画)
2.3

このレビューはネタバレを含みます

最近の黒人贔屓すごいですね。
原作は白人の多い地域のものなので、アリエルが黒人というのはやっぱり違和感。

トリトン王が世界中の海に妻がいて、アリエル達は異母姉妹という設定らしい。

ちなみにアンデルセンの人魚姫はデンマークのコペンハーゲンのお話。
ディズニーで使われたエリック王子のお城はスイスのヴォー州『シヨン城』というモデルが存在している。しかしシヨン城はレマン湖という湖に面しているだけなので、やっぱりアリエルが住んでいたのはデンマーク周辺の海なんじゃないかな…?

で、今回のリトルマーメイドは王子もまた産みの親と育ての親は違うようで、お母さんは黒人だ。王子様なのに血が繋がっていないとは。
これは子供が持てない、産めない女性への配慮?

それからアースラがトリトンの姉弟という設定。醜いアースラは家族からも毛嫌いされ、弟のトリトンに国から追放された…これは劇団四季のリトルマーメイドで語られた設定らしいが、だからトリトンを恨み、トリトンが溺愛している末娘のアリエルを監視し貶めようと企てて王座を狙っていたんだと、ここは物語的にも筋が通ったようにも感じたが、なぜタコになったのかという新しい疑問は残る。
醜い=タコ(奇形のような概念?)

あと今回のリトルマーメイドはフランダーがすごい普通の魚で、海の中にいるとどれがフランダーかもわからなくなる。存在感がなくなった。
同じく存在感はなくなったものの、むしろ可愛くちゃんとカニとしてデザインされたセバスチャン。個人的にはこのカニ100%のセバスチャンは好き。
あとエリックの飼い犬マックスはアニメ版と全く同じ。
スカットルは性別がメスになってた。

アースラが変身したヴァネッサがものすごい美人だった。あとアースラの台詞で「こんな魚顔の女のどこがいいんだ」というのがあったが、これはものすごい悪口なのでは!?と、ちょっとヒヤリとした反面スカッともした。
本当にこのアリエルは魚顔だからな…(小声)

エリックに名前を教えるシーンはわりと良かった。船乗りは星を見るから星に詳しくて、お羊座のアリエスをヒントにするというもの。
アニメ版では名前を当てようか?からの唐突な「アリエル!」で、なんでこんな個性的な名前がわかるんだよファンタジーだな!と引っかかっていたので(いや、ファンタジーなんだよな)

ラスト2人で小さなボートで行ったことのないところに行くとか言ってるの誰も止めてないけどそんな危ういことしてもいいの…?アースラがいなくなった今はもう海が荒れないから大丈夫なの?

うーんと思うところもあったものの、ラストまで普通に見ることが出来る程度にはちゃんとお金かけて作られてる。
黒人アリエルには違和感こそあれど文句はない、ディズニーが黒人でやりたいなら好きにやってくれ程度の興味しかない。

元々実写版をやるという話があがった頃、白人の女優さんでやる予定だったはずが、その女優さんの活動休止を受けて配役を変えることになりハリーベイリーが選ばれたとか。
黒人の女の子たちは黒人のアリエルを見て喜んだだろうし。
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