勝沼悠

リトル・マーメイドの勝沼悠のレビュー・感想・評価

リトル・マーメイド(2023年製作の映画)
4.1
 ディズニーアニメの名作が実写映画化。

 海の世界を実写にしたら気持ち悪くなるのでは?と思ったが、海の生き物達がリアルでありながらファンタジーにばっちりハマってる。これはすごい。
 ストーリーはほぼアニメと一緒。だが、微妙な違いがある。舞台が中南米になっていて、王子はどこか(たぶんヨーロッパ)からやってきている。王子の視点からするとリトルマーメイドは王子が異界の女性と結ばれる話であり、そこに焦点が当たることによってアリエルが非白人であることがしっかりと意味を持つ。ラストも二人は王子の国ではなくどこかへ旅に出るし、人間と人魚の二つの世界の和解を示唆するシーンが加えられている。ちょっとの改変なのだが、このへんは本当にうまい。

 正しいポリコレ映画。
勝沼悠

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