ニゴニゴ

リトル・マーメイドのニゴニゴのネタバレレビュー・内容・結末

リトル・マーメイド(2023年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

良かった点としては海の映像は綺麗であった所。
ハリーベイリーはやはり歌唱力が高く、歌声は良かった。
エリック王子、アースラー、トリトン王役を演じていた役者の演技はよく、特にアースラーはとても忠実に再現されていた。
アニメだと、アリエルはエリック王子に一目惚れであったが、原作以上に性格や、家庭環境がアリエルが恋してもよいぐらい魅力的になっていた。
実写版オリジナルのスカットル・スクープ!!という新曲がラップ調にもなっており癖になる曲だった。

イマイチだった点はアリエルは声を失って人間になった後は表情のみで感情を表す魅力的なキャラになるのだが、それをハリーベイリーでは表現しきれていなかったし、声を失ってる筈なのに心の中で歌うという歌唱パートで感情を表してしまっていた。
エリック王子の新曲であるまだ見ぬ世界へのほうは微妙であった。
アンダー・ザ・シーはセバスチャンがアリエルを海の世界に留めるために歌っており、アニメ版だとアリエルは呆れて途中で消えてしまうのだが、実写版ではデュエットしており、人間の世界に触れている以上に楽しんでいるのだが、曲が終わった瞬間に消えており、本来の表現と変わってしまっており、劇中での説得力がなくなってしまっていた。
海のシーンが映像も含めてよいのだが、それと対比してアリエルが陸地に上がったあとが退屈になってしまっている。
全然内容に関係しない無意味な改変が多くなってしまっている。
エリック王子が捨て子である。
女王様が黒人である。
冒頭でアリエルにスカットルがフォークをカミスキーと説明するのが何故か水中の中(水中の中で息も会話もできてしまう)
エリック王子がアースラーを倒すことでトリトン王に認められる筈なのに実写版ではアリエルがアースラーに留めをさすことになっている。
アニメより上映時間を伸ばしている割に大事なシーンが改変によってなくされている。
アリエルとアースラーの契約やトリトン王との契約は契約者により、それにより契約は絶対的なものになるのに省略されている。
人間は魚を食べる物という意味も含め、重要なレ・ポワソンの楽曲が丸々カットされている。

実写版を気に入った人はアニメのほうは更に気に入ると思うので是非とも比較してみてみて下さい。
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