青二歳

ブラック・スワンの青二歳のレビュー・感想・評価

ブラック・スワン(2010年製作の映画)
3.2
【祝!世界バレエフェス開幕】再レビュー
バレエなりショービズに素養のある方ならバレエ映画に分類されるのは抵抗があるだろう1本。ポートマンの役作りには脱帽(ABTダンサーの差し替えが騒がれてましたが当たり前)しつつ、そんなことより破綻するシナリオが…
"白鳥の湖"をテーマにしたいのは分かる…
抑圧された処女性を背負うオデットから、人生を謳歌する万能感に満ちたオディールに変身(二面性を演じ分ける演出なので本来変身でもないし成長でもない)する女性…とでもしたかったのかも…?

だがクライマックスの第三幕も困惑するばかりだしバレエやショービジネスを題材にする映画としてはあり得ない。
ダンサーとしての成長を描き切るなら四幕とカーテンコール必須だろ…
そもそもあんな弱いプロフェッショナルダンサーという設定はムリがある。

女性性がテーマなの?プロフェッショナルダンサーの生き様がテーマなの?ダンサーないし"白鳥"を素材にする意味ないよね?

文句は山のようにあるが…毒親の物語としてはトップランク!母娘が一番厄介だよねぇ。見直したけどやっぱりバレエ映画ではなかったな。ふむふむ。
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