Rio

冷たい熱帯魚のRioのレビュー・感想・評価

冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)
3.2
・狂気に満ちた作品。最初から本能で感じる村田の不気味さが尋常じゃなかった。異常と感じる明るさと根性論、そこに紐作く地方の経営者というステータスとやっぱりあった宗教紛いの思想と闇。どんな悪人よりも気持ちが悪く心から怖いと感じる。

・胸糞わるいと表現されているようだが、映画としてはとても楽しめた。久しぶりに映画で衝撃をうけたし、途中から目が離せなくなった。ただのグロテスク表現ではなく、背景があることで怖さや心が機敏に反応するのを感じる。これが本当にあった事件をオマージュして作られているのを知ってさらに恐ろしさが増す。かなりのやばい事件なのに当時は地震とサリン事件の報道が重なったことであまり知られていないのがすごい。

・社本のメガネが外れてからの覚醒感がすごい。ここらへんは映画特有のものだが、すべてに逆襲する吹っ切れた感はみていて少し気持ちがよかった。
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