アキヒロ

冷たい熱帯魚のアキヒロのレビュー・感想・評価

冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)
3.9
実在の「愛犬家連続殺人事件」が題材で、ペットショップ「アフリカケンネル」が熱帯魚店「アマゾンゴールド」になっている。

冒頭からどこか違和感のある家族が描かれ、その家族がまた異様な雰囲気の夫婦が経営する熱帯魚店にお世話になる。

社本は情けない男で、妻を村田に寝取られても村田に服従したままで殴る力もしょぼい。
それが村田の"悪の教育"によって、どんどん男らしく、村田に復讐できる男にまで成長した。
なんという皮肉か。

でんでんのわざとらしい演技も、
モデルの親父は東京出身であるにも関わらず関西弁を使っていたらしく、そのことを踏まえると、この過剰な演技も妙にリアリティをもって感じられる。

シナリオも文句なしで面白く、2時間半という長尺も飽きずに観ていられた。

死体を捌いてる時の「おーい!コーヒー入れて」がめっちゃ怖い。
「殺す」ことを「透明にする」っていう言い方も。
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