ぼっちザうぉっちゃー

冷たい熱帯魚のぼっちザうぉっちゃーのレビュー・感想・評価

冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)
3.9
せっかくの13日の金曜日だから、生娘が派手に死んでくれるのかと期待して鑑賞。
結果観られたのはおじさんの解体ショーでした。

善イメージのでんでんと悪イメージの吹越満がそれぞれ逆転している感じもそうだし、普通に気のいいおっさんが見せる底知れなさというか底なんて無い感じが、戦慄の恐ろしさだった。 
また、くだを巻くような威圧感が、話の通じない、相手にしてはいけない怖さを演出してて、北野武とかそこらへんのどすを効かせたハードボイルドなのとも違う脅威を感じた。

ラフな肌着で人体解体する呑気さや、セリフの言い回し、死体の扱い方といい、どぎついブラックジョークのような空気が面白いと同時に、実話を基にしてると考えると理解し難く気持ち悪い。
でんでんが言う“Bodyが透明になっちまう”の「ボデい」って言い方が絶妙におじさんで笑った。