俳優陣がヨシ！
絶妙なサイコ加減でとても見応えがある。
けど、元ネタとなった埼玉愛犬家連続殺人事件が強すぎるので、それを映画化という観点からはちょっと弱い。(そこを忠実にしたものを放映できるか？という話ではあるが)
あと、BGMの音量が大きすぎる。
そして、セックスしてるシーン多すぎない？という点が気になった。きわどい描写を多用するのは園子温監督の作家性ではあるが、普通にテンポが悪い。
殺人及び解体についてはホラー的演出は一切用いず、ぼかしなども全くないため、観ていて恐ろしいとかスリリングとかそういう方向より「作業として大変そうだ」という感想が湧いた。
映画としてのストーリーはそれなりの意外性はあれど、その意外性を出そう出そうとし過ぎでかなり押し付けがましい。
題材ヨシ、俳優ヨシ、しかし脚本・演出が足を引っ張ったという印象。
なんだか惜しい映画だった。
