この映画が無ければ、邦画などそんなに観なかっただろう。
本作は埼玉愛犬家連続殺人事件をベースに描かれたクライム・サスペンスだ。
147分間、あっという間。
正に生々しい映画。
サイコパスの村田を演じるでんでんの怪演は素晴らしい。観て以来、でんでんを観ると「あ、村田さんだ」となってしまうのだから、インパクトがすごい。
しかも犯人にそっくりだし笑笑
生ぬるい日本映画に、風穴を開ける。というキャッチコピーは当たっていた。
吹越満演じる主人公の気弱なお父さんは、初めから中盤までビビりまくるまるで、我々視聴者を代弁してくれる存在だったが、裏のテーマである家族の再生の終局となった瞬間に暴走モードに突入(エヴァかよ)してびっくり。
さて、お父さんが狂った世界で見つけたのは一体…?!
脇役陣も圧巻の演技を披露してくれる。
黒沢あすか、後の園子温の奥さん神楽坂恵が体当たり演技を披露。
エロスと暴力、グロは付き物だと実感。
これが猛毒エンターテイメントだ。
