熱帯魚店を営む社本はあるきっかけで同業者の村田と出会う。
口が上手い村田に乗せられ一緒に仕事をすることになる社本だが、ある日村田に殺人の共犯者にされてしまい、いいように利用されていく……というもの。
自分は知らなかったのですが、埼玉愛犬家連続殺人事件という実際にあった事件が元の映画だそうです。
表向きは朗らかでおしゃべりなちょっとうるさいおじさんなのに裏はサイコパスな村田。
でんでんさんの演技が狂気染みていて最高でした。
でんでんさんに限らずこの映画に出てる役者さんはみんないい味出してて好きになった。
村田はもちろん悪党なのですが、社本とその家族にも問題があって、奥さんも娘さんも社本自身も心の奥底に家族への不満を溜め込んでいて、3人ともそれを伝えようとしてこなかったように見える。
なのであの結末は社本ファミリーが招いたもので、村田はきっかけに過ぎないのかなと思ったり。
溜め込んだ思いは発散するなり昇華するなりしないといつか爆発する。
なんというか自分の気持ちを相手に伝えること、自分の気持ちに正直に生きることの大切さを感じた。
