マルコヴィッチ

アメリカン・レポーターのマルコヴィッチのレビュー・感想・評価

アメリカン・レポーター(2016年製作の映画)
3.5
『人生は思い通りにならないものさ。良いことも、悪いことも。』

良い年になり仕事に行き詰まった主人公。何かを変えるため心機一転アフガニスタンへ取材に行く人員に自ら手を挙げ向かうことになった。アメリカとは何もかも違う文化や暮らしに戸惑いつつもジャーナリストととして仕事を進めて行くうちに…みたいな映画。

主人公の行き詰まった仕事を変えるために、戦場で無茶な取材を繰り返したり、段々とアフガニスタンの生活に馴染んでいったりして、最後には一流の戦場ジャーナリストになっていく過程が面白い。

4-10-4の法則、アメリカで4点の女性がアフガニスタンでは10点になり帰国することでまた4点に戻ってしまうことや、エッグボーイと呼ばれる物乞いの子供がいたりとアフガニスタンでの実際がわかる。

アフガニスタンで得たり失ったりしていった主人公が最後に気づいたことこそ人生に大切なことであり余韻に浸りながらエンディングを迎えられる良い映画でした。