サトタカ

アメリカン・レポーターのサトタカのレビュー・感想・評価

アメリカン・レポーター(2016年製作の映画)
4.0
原題の「ウィスキー、タンゴ、フォックストロット」は軍で使うフォネティックコード(NATO phonetic alphabet)で、「WTF」を表してる。つまり「What The F⚪︎ck」だ。「なんてこった!くそがっ!」みたいな意味だと思うが、くだらなくもナイスなタイトルだと思う。それに比べて邦題の「アメリカン・レポーター」は…いや、いいんです、いろんな事情があるんでしょう、わかりやすくなきゃいけないとか。
主演は、「サタデーナイトライブ」の女性初のヘッドライターとなりエミー賞も受賞した才女ティナ・フェイ。映画「ミーン・ガールズ」では脚本に加え出演もしてたし、シットコムの「30 ROCK」では製作、脚本、主演という自分による自分のための作品を作っちゃうすごい人(みたい)。
この映画では制作&主演で、ニューヨークのテレビ局でデスクワークをしていた独身女性という役柄。アフガニスタンに米軍の取材をしに行くことになり、軍人ばかりの危険な戦場、慣れない土地・文化に翻弄されながら特ダネ探しに奔走しつつ成長するお話。

タイトルやジャケ写のB級コメディ感はフェイクで下品ではありながら芯はかなり真面目な内容になっている。実話ベースだし。

華のあるマーゴット・ロビー(この人も製作をよくやる)もいい感じにえげつなく、小柄なイケおじ、マーティン・フリーマンもカッコいい。彼の「やれやれキャラ」演技は安定感抜群。一時アンジェリーナ・ジョリーと結婚してたビリー・ボブ・ソーントンの軍服姿もいい。後にドラマのFARGOでマーティン・フリーマンと共演してるよね。脚本も書くし。脚本も書く役者さん多いんだな、向こうは。
ファヒーム役のクリストファー・アボットの細やかな演技も素晴らしかった。泣けたわ。

ハードで下品な「食べて、祈って、恋をして」という印象。
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