服部だった何か

牙狼 GARO DIVINE FLAMEの服部だった何かのレビュー・感想・評価

牙狼 GARO DIVINE FLAME(2016年製作の映画)
3.8
牙狼のTVアニメシリーズである「炎の刻印」の後日譚ってとこなんやろか。
相変わらず牙狼シリーズは鋼牙で止まってる俺ははじめましてやった。
どこの国でどんな時代で、人物関係なんかもさっぱりわからん状態やったんやけど魔戒騎士や黄金騎士なんかの大前提はわかることによって全く問題なく観れたように思う。

牙狼という作品はそもそもが実写の時から作品規模に釣り合わんレベルの予算(主にVFX)で有名なわけで。無論遊技機メーカーという強力なバックアップによるものやろうけど、果たしてアニメはどうなんかなと気にはなってた。
結果としてはひしひしと感じた。最近観たアニメ作品の中でも群を抜いた動き、「贅沢なまでの枚数の多さ」を素人目にも感じざるをえんかったぞ。半分ぐらいデジモンに分けて欲しい気分や。
それが制作期間の確保なのか、作画人員投入数なのか、よくわからんけど何にせよ予算と総称できる部分。

中盤?終盤?の湖上戦闘なんか圧巻の動きっぷりで気持ち良さ格好良さが目を見張る程やし、日常シーンでも手を抜いてない。
実写ではどうしても制限されるアクションやカメラ位置なんかから解き放たれたその画は「本当はこう描きたかった」感が強くて嬉しい限り。アニメであることを最大限活用してる感じや。
舞台や人物は違えど、物話の流れも実に「牙狼」らしく「護りし者とは」という太い幹に家族やらなんやら程よい枝葉が伸びた感じ。結構な短尺ではあるんやけど充分に起伏がついてて、綺麗に畳まれるもんで満足度は高い。

つまりは予想を遥かに超えて「牙狼」やったし、寧ろ「これこそが牙狼」って感じがあって、牙狼でアニメってどうなのと思ってた自分が恥ずかしい限り。牙狼シリーズの劇場版の中でも本作が断トツでお気に入りや。
これはTVシリーズもいずれ見てみなあかんなぁ工藤。