ヤマラハルヒ

マンガをはみだした男 赤塚不二夫のヤマラハルヒのレビュー・感想・評価

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赤塚不二夫への斬り込みとしては、NHKのドキュメンタリーのほうが衝撃があったし、深い。去年放映された「これが最後の『これでいいのだ』~赤塚不二夫 最後の漫画~」は、インタビューされる関係者も多くはなじみの顔ではあったが、ほんの少し「正直』がのぞくのが面白かったし、(個人的には浅野忠信から、かつて赤塚不二夫を演じた映画のことを、未だに納得できない部分がと聞けたことに、ほっとした)なにより、晩年の赤塚不二夫が病院のベッドで描き残した、ほとんど絵の入っていないネーム(絵コンテ)を、先生を想う人たちのそれぞれの作風で受け取っていくのはよかったな。感動的だった。
それでも、今回の映画は、赤塚不二夫を知りたくなった人や、忘れたくない人、懐かしむ人には、先生の肉声やあたたかいプライベートな映像にふれられて、よかった。
赤塚不二夫の関係者(仲間たち)キャラクター図鑑的でもあり、
コンパクトなポケット赤塚不二夫ってかんじで。
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