ミミック

マンガをはみだした男 赤塚不二夫のミミックのレビュー・感想・評価

3.8
身近な人々が語る赤塚不二夫の人物像。
"真面目に馬鹿をやる"赤塚の精神性は掘っていったらアートの域になるんだな。
漫画家同士(ちばてつや、北見けんいちetc.)から写真家(アラーキー)や映画監督(若松孝二)や芸人(タモリ)などアーティスト同士の繋がりが豊かな分化の醸成されるダイナミズムを感じて興奮する。
ほんとに漫画でできるギャグは全部やりつくしたんだな、まだ見てない作品の方が多いや。
アラーキーと組んだ紙面性行為の雑誌企画なんかナンセンスを通り越してアバンギャルドですらある。
ギャグ作家の苦悩も赤塚不二夫を見てると痛感するところ。
ユザーンが弾くタブラのBGMが心地よく、タモリが歌うエンディングも必聴。
ミミック

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