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丘は花ざかりのtunicのレビュー・感想・評価

丘は花ざかり(1963年製作の映画)
3.5
こちらのリメイクも決して悪くはないんだけど、千葉泰樹版を愛しすぎているので違うところがどうしても気になる。ヤドカリ発言も60年代だと時代が進んでいるせいかキツく聞えちゃうんだよね…。石坂洋次郎っぽい若者世代と並行しての大人世代の恋愛模様の描写がトーンダウンしているのが残念。桂木洋子と山内明は普通に不倫やらかしそうな厭らしさがあってそれはそれでよかったけど、木暮実千代のいい年して世間知らずなのに妙にゴージャスなおぼこ主婦が、胡散臭さの極みみたいな上原謙にコロっといかれてしまう恋の盲目感が出ていない。ルリ子が先輩と渋谷のおでん屋で女同士飲むシーンは爽やかでよかった。千葉版の先輩中北千枝子はオールドミスの哀愁が漂いすぎてて洒落にならないけど、こっちも好きなシーン。
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