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鉄コン筋クリートの史のレビュー・感想・評価

鉄コン筋クリート(2006年製作の映画)
3.8
プレチケ企画

10年くらい前からこの映画の存在は知ってたけど、機会がなくて観てなかった。10年前に観ても、よく分かんなかっただろうな。いや、今でも、よくわかんないとこ多いけど。こんな大人向けだと思ってなかった。


これはもう、どう頑張っても私の趣味だし、原作を知らないから言えることだと思うけど、キャラデザだけ。キャラデザだけ良さが分からなかった。

それ以外の作画がマジで私好み最高!
1960年台?70年台?くらいの高度成長期みたいな、クレしんオトナ帝国みたいなごちゃごちゃした宝町。好き。ぜったいフィクションの町なんだけど若干、下北沢感あった。
そして、そのごちゃごちゃした背景が、飛び出す絵本の中にマイクロカメラ仕込んでるみたいに動く感じがめちゃ好きだった。今の時代のアニメじゃこんな動きしないよなぁ……良い
アクションとかの動きもカッコよかったなぁ……
クライマックスも良かった……絵の勉強してないので、言語化出来ねえが。

全体的に、「これは何か神話とかの元ネタがあるだろうな……知らんけど」ってのが多かった。己の教養の無さ。
クロとシロが対になってるとか、イタチの存在とか、海とか諸々。

これは、自分に対しての感謝っていうか怒りって言うか何かなんだけど、序盤で、「あ、これはシロ死ぬな」って思ってしまったから、感情ジェットコースターにはならなかった。

キャラクターみんなに言えるけど、前半で言ってた言葉を、状況変わった後半で連呼するの辛いよね。辛えわ。特に、クロとシロ……2人とも辛えんだわ。ちゃんと精神科とか児相とか行ってくれ……いや、そういう話やないんだろうけど。

個人的に一番あつかったのは、木村が「何も信じない」みたいなこと言ってたのに、鈴木殺したあとに「愛を信じ」てたのが、もーう良かった。
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