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シネマ歌舞伎 歌舞伎NEXT 阿弖流為〈アテルイ〉のpurity7のレビュー・感想・評価

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七之助、美しすぎる。天才的な角度で仰け反りながらの殺陣がヤバすぎる。芯の強さ、儚さ、恐ろしさ、業の深さ、全ての表現が素晴らしかったです。たった一度だけ、思いが頂点に達して女形を飛び越えた大声を出すところ、たまりませんでした。


染五郎(現・幸四郎)、オトコマエすぎる。カラコン入ってるし。飄々としてるとこも、ふざけるところも、荒ぶるところも、見てて楽しい。「おはよぅございまぁす」をあのテンションで言えるのは、この人しかおりません。よっ!高麗屋!性だねぇ〜

勘九郎、殺陣がカンペキすぎる。細かい演技もうますぎる。お父さんに、この姿見てほしかったなぁ。お父さんが居ないからこそ、踏ん張って頑張れてるのかもしれないけど。この人のジャンプ(型の名前とかわからなくてすみません)、人間離れしてて好きなんですよねー。舞台で脚を見たことあるけど、惚れ惚れするような筋肉だった。

あんまり調べずに観に行ったんで、彌十郎さんが出てくると知らず歓喜&えぇ役すぎる!「鎌倉殿の13人」でしか知らなかったんで、歌舞伎演技を見られて幸せでした。

蛮甲と御霊御前の人もよかったなー。

なんとなく新感線ぽいなぁとは思ったんですけど、エンドロールで中島かずきといのうえひでのりの名前が出てきてビックリ。元々は新感線の舞台だったとは。熊のノリとか、確かに新感線だわ。てか、あんな視界の悪そうな着ぐるみ着て、花道歩くとか、中の人の能力凄すぎ。

こういうの見ると、銀座とか新橋とか通いたくなりますねー。沼だ沼。危ないわー。
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