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バリー・リンドンのharuのレビュー・感想・評価

バリー・リンドン(1975年製作の映画)
4.0
お里が知れる。

アイルランドの農民レドモンド・バリーは、従姉妹の玉の輿婚に邪魔な存在だったため、村を追い出されてしまう。一文無しの彼は、金目当てで七年戦争に参加。ところがハードすぎて耐えられずプロイセンへ脱走するも、即逮捕。しかし偉い人に気に入られ出世し、ついに貴族となる。

レドモンド・バリーという農民出身の貴族の栄枯盛衰を描いた作品。3時間という長さになかなか手が出ませんでしたが、めっちゃおもしろかったです!
バリーが村を追い出され、プロイセンで逮捕されるまでは、なかなかの不幸の連続なんですが、彼は主人公なのに全然頑張らないし、全くやる気ないキャラなので、可哀想とか応援したいとかの気持ちは全く湧かない。状況に流されまくりのバリーですが、話が淡々と進むのが逆におもしろかったです。
個人的にキューブリックの中で「シャイニング」や「時計じかけのオレンジ」より好きです。
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