「死は怖くないし、夫もそろそろ逝きたがっている。安楽死も真剣に検討したわ。一緒に召される為の手段としてね心肺蘇生措置はしないようにと遺言も残しているの」
ニュージーランドに住む平均年齢80歳を超える老人達が組んだヒップホップグループ"HIP OPERATION"(股関節手術w)を追ったドキュメンタリー。
それまでラップなんか全く興味がなかった彼等彼女達がある日突然ラップに挑戦する。伊達や酔狂でなく取り組んでいるのが素晴らしい。
こういうのを挑戦という。
やるなら真剣にやる。
冒頭のような事を口にしている人達がラスベガスのステージで"ゆっくり"ラップる姿に感動します。
「歳をとっても僕も踊っていたい」と彼等のステージを観ていた観客の若いのが言っていたのが印象的でした。
その他にもこうしたチャレンジを企画し彼等を後押しした女性の素晴らしさや、QOLってなんだろう？とか、こうしたチャレンジをするにはどうしたら良いのか？と自らに問うてみたり、色々と考えさせられる事の多い作品でした。
