グロテスクなシーンで硬派なバイオレンスアクションにみせかけ、数箇所のシーン以外はむしろ緩くて大衆向け、中高生にウケそうなわかりやすいカッコよさの詰まった怪作。狙ったのではなく、ストーリーが甘すぎるのでバイオレンス描写で誤魔化そうとしたのだろう。
もしハードな路線にしていれば独自の味わいになっただろうが、この緩さもなかなか魅力的。『プレデター』の方向性としては正しいのかもしれない。
ただ、だんだんとプレデターが強いのではなく、彼らが持っている兵器が強いだけの気がしてきてしまうのは欠点。兵器でカッコよさを表現するせいで、持っていれば誰でも戦えそうに思えてくる。