18世紀の朝鮮王朝でおきた王と息子の悲劇を史実をもとに描いた朝鮮王宮歴史ドラマ。
ソン・ガンホとユ・アインが共演。
朝鮮国王の英祖(ソン・ガンホ)は、一人息子(ユ・アイン)を溺愛し、優れた後継者に育てるために幼少期から厳しく帝王学の英才教育を施すが、王子は勉強嫌いで学問を疎んじていた。
それでも王は王子に王位を譲って一人立ちさせようとするが、王子は父を立てて、それを拒む。
それぞれを気遣ってのことであったが、結局は王位はそのままで王子が代理執政を行なうことになる。
しかしそれぞれの考え方の違いから二人の関係は更に嫌悪化する。
精神的に追い詰められた王子は自我を忘れて王の暗殺を企てるが失敗し、米びつに閉じ込められてしまう。
一日一日が過ぎ、閉じ込められて8日目が訪れる。
果たして王子の運命は如何に?
王も王子もそれぞれを愛し、理想像を描いてしまうが故に心の溝が深まっていく。
一人の父親である前に、国王として生きねばならない英祖。
父親として普通の愛情を注いで欲しい王子。
王であるが故に、そして王子であるがゆえの立場や苦悩に苛まれます。
ソン・ガンホとユ・アインの苦悩に満ちた競演が素晴らしい。
切なくも悲しい親子の物語です。
2022.3 韓国映画特別上映会で鑑賞(字幕)