『メットガラは、毎年5月の第一月曜日にニューヨークのメトロポリタン美術館で開催されるファッションの祭典である 』 Wikipediaより
そう。本作の原題は”The First Monday in May ” ずばりだ。
そして、この作品自体は2015年企画「鏡の中の中国（China: Through The looking Glass）」の開催までの8ヶ月を追ったドキュメンタリー。
まあ一言で言うと、豪華絢爛！
METの服飾部門の展示会なわけですが、この部門は自ら資金調達が必要だそうで、1948年発足当初は参加費50ドルのチャリティー夕食会だったらしい。
そ、れ、が、今や8桁ドルが動き、パー券は3万ドル(招待客はもちろん無料)
Vogue紙で有名なアナ・ウィンター氏(プラダを着た悪魔)が主催する世界でも追随を許さぬオラオラファッションパーティーである。
ちゃかすつもりは毛頭ないが、あまりに浮世離れ。
時々のセレブがこぞって参加したがり、当日の夜に向けて衣装に全力を尽くす。依って、レッドカーペットはこの世の楽園の様を呈するのであった。
これだけの注目と規模であれば開催側の苦労は大変なもの。利害相反の交渉に継ぐ交渉。心が折れたら負け。隙を見せれば負け。その様子を、麗しい展示品や出席者の華やかな出立ちなどさしはさみながら追うこの作品、ファッションに興味のある方ばかりでなく、サラリーマンとして仕事をする人々にも参考になる。かもしれない。
アナ・ウィンター氏の豪腕ぶりをみるにつけ、あぁこの人とは仕事したくないなと思わずにはいられない私である。
