えだ

メットガラ ドレスをまとった美術館のえだのレビュー・感想・評価

4.0
「多すぎる展示は何も見ないのと同じ」
的なことを言うシーン、ギネスのために展示物を集めまくって煩雑に展示していた展示会のことを思い出した。
全体的にかなり面白かった。
同じ目的のために違う思想の人々が集まると当たり前に衝突するし、何を優先して何を犠牲にするのかの線引きがブレないようにできないと、あんなふうにまとめる役割は難しいんだろうな。かっこいいけど、残酷だ。
自国の文化をファンタジーとさせたくない・誤った認識をされたくない・利用されたくないという慎重な意見、個人的にはすごく賛同するものなんだけど、それって保守的なんだろうか。ファンタジーが駄目だってわけじゃないけど、危惧すること自体を茶化されたり非難されている気もして、根底から解り合えないってこういうことなのかも、とも思った。
ただ、現代にはもっと色々なものがあるのに磁器ばかりなのはどうして?という問いに、美しいからと答えるのは真理だよね。だってそれは絶対に嘘じゃないし。

いろんな観点が垣間見えたという意味でも、やっぱおもしろかったな。
えだ

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