B級映画っぽさというかホームメイドの自主制作感は嫌いじゃないテイストではあった。兄弟の特に弟の方の心理描写を割と丁寧に本人の語りも踏まえて入れていてある意味でヒューマンドラマよりというかスプラッターホラーというよりもドラマのテイストの方が比重が置かれててその点は物珍しい感じがあったというかこういう映画にはない奥行きを感じた。
映画の中で出てくるレンタルショップの描写が好きなのでこの映画の中で出てくるレンタル店もよかった。何を見るか悩む様がよかったし選んだB級ホラーの描き方も好きだった。
結構イっちゃっている性癖が途中のビデオの中で出てくるのでそこがちょっと本当に気持ち悪くて引いちゃった。リアルではないだけにオエッという感じ。
最後まで一貫している手作り感の中で最後に家の外庭から地面を沿って家の玄関の方にズームインして行くシーンはなかなかよかった。
スプラッターホラーにそぐわないテイストのピアノっぽい曲調の曲はある種薄気味悪くてよかったしやはりラストカットの残虐性は目を光るものがあったし結構衝撃的な絵面だった。
