このレビューはネタバレを含みます
幼い少年マーティの視点で語られる家族の秘密、その中でも一際際立つ兄が生首を隠している秘密に関するお話でした。
映画を観ながらこれはどこまでが本当のことなのか、少年が想像しているだけなのか…、自分を出せずに息苦しく過ごす少年を取り巻く環境が、彼の行動で変わるか否かというところも考えさせられるなぁと。マーティの心に寄り添うようで本当にきいてくれているのか、なども解釈によるのかなと。
個人的には、容赦ないスプラッターシーンは一度だけで物凄く印象付いたこともあり、最後は音声と怯えるマーティのアップが主で、想像力で恐怖を駆り立てる感じがよかったと思いました。
ラストのインパクトが大変よかったです。最後のマーティの言葉から、この物語はマーティも自分を客観的に観ていたのではないかと感じさせました。
快楽殺人寄りの殺人鬼はみますがもっと中身を知りたかったようにも思えますが、周りやマーティが相手の表面的な部分と、怒られるかもと知って尚秘密を暴きたがるところから、深堀しないぐらいがちょうどいいのかな……と映画を観終わった後ついつい考えてしまいました。
ポスターと作中の兄の肉体の雰囲気が大分違ったのでそこにはちょっと驚かされましたが、映画を観て印象が変わる感じとかも上記の表面的な印象と……なのかなぁと考えたいと思います。
