このムキムキマスクマンが襲ってくるめちゃめちゃにスプラッタ映画だと思ってたけど、圧倒的ドラマでびっくり。
グロを期待して見る映画じゃない。ただ、予想外だったけど面白かった。
90分かけて、じわじわと兄弟、親子、同級生との関係の闇を感じさせた後、それが最後の10分間で爆発する。
弟くんに完全共感した自分はかなり見るのが辛かった。ほとんどの親はこんな風に100パー理解なんてしてくれないし、良い両親だとは思うけど……子供の世界って残酷で、そんなのってどうでもいいくらい寂しいんだよなぁ。
12歳、こんな風に度を超えた孤独感と倫理観のスクランブルが襲ってくるのは逃れられない物だよね。そういう人間なんだもん。
弟くんにとっては、辛いけど他人と付き合っていくのに譲歩が必要な事を学ぶいい機会だった。
弟くんはおそらく遺伝で、サイコ素質を持ち合わせてたとは思うけど、兄がいなければそれを学べたと思う。
兄の愛は、そう！歪んでます！これはデンジャラス！
期待していたスプラッタ表現だけど、ゴア要素が少しの間垣間見えるくらいで、血ブッシャー！！！とか臓物！切断切断切断！は全く無い。
グロはそこまで得意じゃないけど、不快な感じはなくて、快感にもならないレベルのグロ表現だった。
headless的な変態映画があんまり好きじゃないからだと思う。変態でサイコなら、心理描写が欲しいところ。例のシーン、口じゃなくて首の断面だったところはさすがにキモ〜ってなった笑笑
