主人公の少年マーティは、ある日兄の部屋でクローゼットに隠されてあった生首を見つけるが、そのことを誰にも言えず何もなかったかのように毎日を過ごす。そして、別の日にまた兄の部屋に入ったマーティは、ホラー映画のビデオの中に「Headless」という映画を見つけそれを親友と一緒に観ることに。
映像の中で、マスクをつけ、ナタを持った殺人鬼が女性の首を切断する姿を見たマーティは、兄はこの影響でおかしくなってしまったのかもしれないと思い始める。
今までに見た日本未公開の低予算ホラーの中では間違いなくいちばん衝撃的だし傑作だと思う。
ホラーではあるけど親友と遊んだりホラー映画を一緒に観たりする主人公の日常が淡々と描かれてて主人公の少年の演技と表情が自然でリアルな感じでよかった。
ホラーとしての部分は少なく、映画のほとんどは一人の少年の日常風景や異常な兄に対する感情などのリアルな部分を描いてる。
印象に残っているのが、この映画の中で二人が観てた「Headless」っていうゴアゴアなスプラッターで、女性の首を切断し目玉をえぐって食べたりという本編よりも遥かにホラーでショッキングな映像。
ラストには見せ場であるシーンがあって色々とすごかったというか、残酷だけど兄弟愛が描かれてたというか。
ホラーとしても少年の日常を描いたドラマとしても衝撃的で魅力的な映画。
